薬局について(途中)
薬局とは
法律上「①薬剤師が医師の書いた処方箋に基づき薬剤師が調剤の業務を行う場所のうち、②医療機関内の調剤を行う場所(調剤所)ではない場所」
医師がいる医療機関と薬剤師がいる薬局を明確に区別するという考えを「医薬分業」という。
かかりつけ薬局とは
「全ての薬局はかかりつけ薬局としての基本的な機能を果たす必要がある」ー厚労省
「薬局の薬剤師は『単に患者に薬を渡す・情報を伝える』というこれまでの仕事から『患者一人一人の薬物治療に深く関わり、在宅にも入っていく』という仕事に変わっていく」ー厚労省
そのために必要な三つな基本的な機能は?
①服薬情報の一元的な把握とそれに基づく薬学的管理・指導
すべての薬・サプリメントを一元的・継続的に管理
②24時間対応、在宅対応
薬局が閉まっていても電話などでいつでも相談に乗る機能。
寝たきりのの患者では家まで行き薬学的管理・指導に取り組む
③かかりつけ医を始めとした関係機関等との連携強化
処方疑義はもちろん、必要に応じて副作用・服薬情報のフィードバック、それに基づく処方提案に適切に取り組む
健康サポート薬局とは
上記のかかりつけ薬局機能に加えて、「健康相談・健康支援を積極的に行う薬局のあり方を示したもの。
そのために必要な七つの機能は?
①地域における連携体制の確保
地域住民からの相談に適切に対応し、受診勧奨・紹介を行うために近隣関係機関の連絡・紹介先リストを作成する等、顔の見える関係、連携体制を構築しておくこと。また地域で行われる会合に主体的に参加すること
②薬剤師の資質確保
健康サポートに係る一定の研修を修了し、一定の実務経験を有する薬剤師が常駐すること。
③薬局の設備
利用者と薬剤師のやりとりが他の利用者に聞こえないようなパーテーションで区切った相談スペースがあること。
④薬局における表示
薬局内外において「健康サポート薬局」であることや、一般医薬品・健康食品等の安全かつ適正な使用に関する助言や健康の維持・増進に関する相談を行なっている旨を周知すること。
⑤要指導医薬品等の取扱い
⑥開局時間
平日に一定時間連続して開局していること。
また土日にも一定時間開局していること。
⑦健康相談・健康サポート
過去の一般用医薬品や健康食品等の販売内容や相談内容を把握・記録している事。
また健康サポートの自発的の具体的な取り組みを実施すること。
「インフルエンザの最新情報」勉強会まとめ
<タミフルでの治療について>
・1日2回朝夕に服用。食事の影響は受けないが消化器系の影響は食後の方が少ない
・インフルエンザの症状発現から48時間を超えての有効性は確認されていない。
①通常感染から2日間(48時間)で増殖のピークを迎え、その後減少する。
②複製期間にはタミフルは効果がなく、細胞表面からウイルス遊離を抑制することで効果を発揮する。
以上の2点から、早期の服用開始の重要性がわかる。
・妊婦のタミフル摂取は「治療上の有益性が〜」になっています。
しかし、妊婦はハイリスク群であるという海外からの報告を受けて、日本でも妊婦への積極的な摂取が推奨している。現段階で子供への影響は出ていない。
・授乳婦においては、乳汁移行が報告されているため避けていただく。服薬終了後、2日後以降の摂取を推奨。
・併用禁忌薬剤はなし。
・副作用は3013件/7161万人(約800件は精神症状(20歳未満)
・臨床的診断にてインフル処方は可能。インフルエンザ迅速診断キットは必須ではない。
・タミフル耐性ウイルスにおいてもタミフルは効果があることが判明。またタミフル耐性ウイルスは増殖能力が弱いため脅威になる可能性が低い。同様の理由で耐性ウイルスの蔓延化の可能性も低い。
・タミフルには卵・乳製品は入っていないため、アレルギー体質の方でも使用することが出来る。
・開栓後も6ヶ月後変化なし。
・タミフルの予防投与は保険適応外。
・ワクチンの予防:ウイルスに対する免疫力を高めることで発症を予防し、重篤化を抑制する。
・タミフルの予防:インフルエンザの増殖を抑制し、発症を予防する。服用している間のみ効果を示す。
・現段階においてタミフルと異常行動との因果関係
タミフル服用の有無による統計的な有意差はなく、異常行動はインフルエンザ自体に伴い発現している場合があることが示されています。しかし、否定する明確な結論には至らなかったため、10歳代への処方制限は継続はしています。しかし後述する集団免疫効果を考慮した場合、接種を推奨する意義は大きい。
・タミフルの予防投与は院内感染につながる場合を除き、行うべきではない(健康成人で体調管理・予防を行なっていれば問題ない場合が多いため)例えば、「受験などが控えているため〜」NG
<インフルエンザの予防と治療>
・小児のインフルエンザにウイルス感染症では、アスピリン(ライ症候群誘発)、ジクロフェナク・メフェナム酸(脳症誘発)があるため禁忌になっている。アセトアミノフェンを推奨。
・小児の登校日は
①インフルエンザ発症日(含めず)から5日を経過
②解熱を確認した日(含めず)から2日を経過
<インフルエンザワクチンについて>
・(多くの人が誤解しているが) ワクチンには重症化防止作用は存在しない。
・4種混合ワクチン(A型2種(H1N1(豚インフル),H3N2(A型香港))・B型(山形系統、ビクトリア系統)
・効果の目安は毎年「50パーセント」A型香港には0−20%、豚インフルには60%程度に効果
・ワクチンの効果は実証されているにも関わらずワクチンに関するデマは散見している。1994年に摂取をやめたため、多くの方が死亡した。その後2001年に鳥インフルエンザ流行によって多くの方が接種を行なった。その結果はわかりますね。
・ワクチンの「高齢者」は死亡率は「学童」に打つことで下がる。学童集団接種の効果が実証されている。
・A型香港は高齢者で死亡率が高くなり、豚インフルでは小児成人の死亡率が高くなる。
・アメリカで行われている「Stayhome」は間違い。早期受診、インフルエンザ治療薬にて治療を行うことが重要。つまり、治療の遅れは重症化につながる。
勉強会に参加して得た情報を箇条書きでまとめています。
あくまで自分の備忘録として執筆のため、自身で情報は十分に精査されるようにしてください。
抗精神薬の日数制限の覚え方
抗精神薬は数多くあり、日数制限もばらばらです。
意外な薬が短い(14日、30日)事や、長い(90日)事があると思います。
ですので数の少ない
「90日制限」の向精神薬を覚える事にしました。
ゴロ)じゃあ、黒いバザーへのニトロ
じゃあ:ジアゼパム
黒いバザー:クロナゼパム、クロバザム
への:フェノバルビタール※他のバルボツール酸系薬剤は違います
ニトロ:ニトラゼパム
向精神薬に分類されない類似薬
向精神薬に分類されない(麻薬及び向精神薬取締法の制限を受けない)睡眠薬及び精神安定剤の一覧。
一般名 | 商品名 | 投与制限 | 薬理作用 |
エチゾラム | デパス エチゾラム |
なし | ベンゾジアゼピン系 (短時間抗不安薬) |
フルタゾラム | コレミナール | なし | ベンゾジアゼピン系 (短時間抗不安薬) |
メキサゾラム | メレックス | なし | ベンゾジアゼピン系 (長時間抗不安薬) |
フルトプラゼパム | レスタス | なし | ベンゾジアゼピン系 (超長時間抗不安薬) |
エスゾピクロン | ルネスタ | なし | 非ベンゾジアゼピン系 (超短時間睡眠薬) |
ゾピクロン | アモバン | なし | 非ベンゾジアゼピン系 (超短時間睡眠薬) |
リルマザホン塩酸塩水和物 | リスミー | なし | ベンゾジアゼピン系 (短時間睡眠薬) |
トリクロホスナトリウム | トリクロリール | なし | 非バルビツール酸系 (超短時間睡眠薬) |
ブロモバレリル尿素 | ブロモバレリル尿素 | なし | 非バルビツール酸系 (中間型睡眠薬) |
抱水クロラール | エスクレ | なし | 非バルビツール酸系 (抗てんかん) |
ラメルテオン | ロゼレム | なし | メラトニン受容体作動薬 (日内リズム是正) |
スボレキサント | ベルソムラ | 2015.12まで14日 | オレキシン受容体拮抗薬 (睡眠薬) |
薬剤師国家試験まであと14日!次はISA+のゴロ!
ISSA:ISA(内因性交感神経刺激作用)あり
焦:アルプレノロール、アセブトロール
(あ)せり:セリプロロール
ピン:ピンドロール
借りる:カルテオロール
ここがポイント!
ISAありの場合、部分アゴニストのため、心機能を下げ過ぎず優秀な薬物となります。
薬剤師国家試験まであと14日!今回は薬物依存性薬物のゴロ。
薬理学
@薬物依存性
気持ち大きいコーラ、耐性フェチでメスとLSD。ある日寝て身体ヘロヘロ、便所でニコチン
気持ち:精神依存
大きい:大麻(テトラヒドロカンナビノール)
コーラ:コカイン
耐性:耐性
フェチ:〜フェタミン<覚せい剤>
メス:メスカリン
LSD:LSD
ある:アルコール
ある日:バルビツール酸系
身体:身体依存
ヘロヘロ:ヘロイン<オピオイド系>
便所
ニコチン:ニコチン
ここがポイント!
各依存の有無は問われるが、その程度は問われないので依存性の強さは後回しにしよう。
このゴロで最も重要なのは〜LSD。まで。理由は身体依存があって精神依存がないものは存在しないため、身体依存と耐性を覚えれば後は消去法で解けます(覚せい剤は諸説ありますが場合によっては認められるため国試上は身体依存は無しと捉えましょう)